IMF「世界経済見通し改定」では世界経済の成長率を上方改定
昨日、国際通貨基金(IMF)から「IMF世界経済見通し」World Economic Outlook Update が公表されています。サブタイトルは Moderating Inflation and Steady Growth Open Path to Soft Landing となっており、米国経済のソフトランディングにより、今年2024年の世界経済の成長率を上方改定しています。ただし、ユーロ圏欧州や日本は下方改定されています。中国の成長率も上方改定されたとはいえ、"Deepening property sector woes in China or, elsewhere, a disruptive turn to tax hikes and spending cuts could also cause growth disappointments." と指摘し、中国における不動産セクターの問題や財政再建の影響は下方リスクがあると示唆しています。下のテーブルはIMF Blogのサイトから世界経済の成長率の総括表を引用しています。
目を国内に転じると、本日は月末最終営業日ということで、経済産業省から鉱工業生産指数(IIP)と商業販売統計が、それぞれ公表されています。いずれも昨年2023年12月統計のです。IIP生産指数は季節調整済みの系列で前月から+1.8%の増産でした。また、商業販売統計のヘッドラインとなる小売業販売額は、季節調整していない原系列の統計で前年同月比+2.1%増の15兆5150億円を示した一方で、季節調整済み指数は前月から▲2.9%の減少を記録しています。グラフだけ以下の通り示しておきます。

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