2024年春の宴会は大きく盛り上がるか?
とても旧聞に属するトピックながら、先週3月13日、リクルートの外食市場に関する調査・研究機関ホットペッパーグルメ外食総研から、今年2024年春の歓送迎会や花見をテーマにした消費者アンケートの結果が明らかにされています。参加回数が増加し、想定される支出金額の大幅増との結果が示されています。もちろん、pdfのリポートもアップロードされています。まず、リクルートのサイトから結果の要約を3点引用すると以下の通りです。
要約
- POINT1. 「歓送迎会」「花見」への参加回数は、増加派が減少派を上回り、さらなる回復が期待できそう
- POINT2. 平均想定予算は「歓送迎会」が4,404円(前年比+406円)で過去最高額、「花見」も2,852円(前年比+357円)で過去最高額の予想
- POINT3. 「歓送迎会」は「会社・仕事関係」が30%台に回復予想。「花見」はコロナ禍以降では初めて「友人・知人関係」が最多の相手に
まず、調査結果に従えば、今年2024年春の歓送迎会への参加回数の見込みは、「昨年より大きく増えそう」と「昨年よりやや増えそう」の合計の増加派が16.4%で、「昨年より大きく減りそう」と「昨年よりやや減りそう」を合計した減少派1.1%を大きく上回りました。 同じく、「花見」への参加回数の見込みについても、増加派が12.7%で、減少派0.5%を大きく上回っています。
続いて、エコノミストですので支出額に注目しており、リポートから 花見の支出額実績と今年の想定金額 を引用しすると上の通りとなります。1人1回当たりの参加費の見込み額です。花見について、2023年の参加費は、実績で調査開始以来の最高額である平均2,942円を記録しました。ただ、想定額は2,495円でしたので、想定額から実績額は+450円ほど上振れたことになります。昨年は、広く認識されていた通り、食料品などの値上がりが大きく、想定額を超える実績額となりました。今年2024年の想定額は2,852円ですから、想定額ベースでは前年比+357円の増加が見込まれています。果たして、今年の実績額はどうなりますことやら。いずれにせよ、想定額ベースでは1回当たりの金額が上がっている上に、回数も増えていますので、総支出額はかなり増加すると見込まれます。
最後に、こういった歓送迎会や花見の相手なのですが、軽く想像される通り、歓送迎会の相手は会社・仕事関係が最多で30.7%に上っています。前年から+4.0%ポイント上昇していますが、コロナ禍以前の2020年調査では36.5%でしたので、まだまだ上昇余地があるといえます。一方、花見の相手は、「会社・仕事関係」はまだ少なく、「友人・知人関係」が14.9%と最多の予想となっていて、次いで「家族・親族関係」が14.3%に上り、「友人・知人関係」が「家族・親族関係」を上回るのは、コロナ禍前の 2020年調査以来となっています。
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