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2025年1月15日 (水)

帝国データバンクによるカレーライス物価指数やいかに?

帝国データバンクでは毎月カレーライス物価指数を調査しています。昨年2024年11月の指数が先週1月10日に公表されています。昨年秋口からのコメの価格高騰は、どれくらい影響したのか、簡単に取り上げておきます。まず、帝国データバンクのサイトから調査結果の要旨を引用すると以下の2点です。

調査結果(要旨)
  1. 11月の「カレーライス物価」は1食377円、8カ月連続で最高値 前年に比べ2割高
  2. 12月は1食380円へ到達する可能性 近年例を見ない記録的な価格上昇圧力が続く

ということで、まず、帝国データバンクのサイトからカレー全体の価格指数を表す「カレーライス物価」と「指数」伸び率 のグラフを引用すると以下の通りです。

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グラフには、帝国データバンクによるカレーライス物価と総務省統計局による消費者物価の両方の指数が折れ線でプロットされています。いずれも2020年基準です。2023年年央くらいまでは同じような推移を示していて、大きな乖離は生じていなかったのですが、ここ1年余りでカレーライス物価指数が消費者物価を離れて上昇し始め、昨年2024年秋口あたりからのコメの価格高騰により乖離が大きくなっているのが見て取れます。特に棒グラフでプロットされているカレーライス1食あたりの調理コストも、ここ数か月で跳ね上がっています。

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続いて、帝国データバンクのサイトから カレーライス物価を構成する費用内訳 を引用すると以下の通りです。4つの構成要素から成っていて、肉や野菜といった具材も+2-3%の上昇を示していますが、何といってもコメの価格高騰を受けてごはん(ライス)の価格上昇が大きいのが見て取れます。

私はその昔から、スーパーの野菜・果物や肉類、あるいは、魚介類などの食料品売場を定期的に見て回って価格を確認することを習慣にしているのですが、キュウリ1本が80円、キャベツ1玉500円なんてのを見ると、どうしても薄給の公務員や教員生活が長いもので、高価格にひるんでしまいます。こういった食料品の価格高騰は所得の格差の経済的影響をさらに大きくしかねません。

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