「観光白書」に見るインバウンド消費
昨日5月27日、国土交通省観光庁から「観光白書」が公表されています。観光立国推進基本計画に掲げる「国内交流拡大」に着目した分析を行っているようで、第3章のテーマ章は、日本人の国内旅行の活性化に向けて と題されていて、日経新聞「70代以上の7割「24年の宿泊旅行0回」、地方は9割が国内客 観光白書」やNHK「"日本人の旅行は伸び悩み 対策を" 『観光白書』公表」では国内観光振興について報じられたりしていました。
でも、やっぱり、私が注目したのはインバウンド消費であり、「観光白書」第I部から p.8 図表 I-9 訪日外国人旅行者による消費額の推移 を引用すると上の通りです。昨年2024年のインバウンド消費が大きな伸びを示しています。2024年の訪日外国人旅行者数が3,687万人で+47.1%増となっていて、人数ベースの伸び率+47.1%に見合うインバウンド消費額は7.8兆円ほどと計算されるのですが、それを上回って伸びています。要するに、単価が上がったということなのdすが、このグラフの直後の 図表 I-10 国籍・地域別の訪日外国人旅行消費額と構成比 によれば、2019年との比較ながら、中国人の構成比が36.8%から21.2%に大きく低下したことが示されています。中国以外の台湾、韓国、米国、香港が構成割合を伸ばしており、要するに、中国人はインバウンド消費の単価が低かった、ということなのかもしれません。
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コメント
先日、四国の田舎をめぐるバスツアーに行ってきましたが、30名のメンバーはじいさん婆さんが多かったです。平日の地味ツアーですから若い人が来るわけありません。しかし80代のお年寄りが何人かいて、とても元気そうでした。まあ恵まれた人たちなのでしょうが、年寄り向きのツアーもたくさん考えれば、人が移動してお金を落とすのかもしれません。(ちなみに外国人は、高知の市場以外にはほとんどいませんでした。)
投稿: kincyan | 2025年5月28日 (水) 14時35分
>kincyanさん
>
>先日、四国の田舎をめぐるバスツアーに行ってきましたが、30名のメンバーはじいさん婆さんが多かったです。平日の地味ツアーですから若い人が来るわけありません。しかし80代のお年寄りが何人かいて、とても元気そうでした。まあ恵まれた人たちなのでしょうが、年寄り向きのツアーもたくさん考えれば、人が移動してお金を落とすのかもしれません。(ちなみに外国人は、高知の市場以外にはほとんどいませんでした。)
そうなんですよね。
集計量としては外国人よりも日本人のほうが圧倒的に多いのですが、日本人の中では現役世代と引退世代は、少なくとも旅行などのレジャーに費やせる時間を考慮すれば、それほどボリュームに差はありません。幅広い年齢層に受け入れられるプランニングは十分可能だと思います。
投稿: ポケモンおとうさん | 2025年5月28日 (水) 23時09分