世界経済フォーラムによる「ジェンダーギャップ報告書」やいかに?
昨日6月12日、ダボス会議を主催する世界経済フォーラム(WEF)から今年度2025年版の「ジェンダーギャップ報告書」Global Gendaer Gap Report 2025 が明らかにされています。日本はわずかに+0.003ポイントながら昨年からスコアを伸ばして0.666を記録し、調査対象148か国のうちの118位にランクされました。対象国は昨年から2国増えましたが、ランクは118位は昨年と同じです。下のカントリーノートはリポートから引用しています。

この指数は経済(Economic Participation and Opportunity)、教育(Educational Attainment)、健康(Health and Survival)、政治(Political Empowerment)の4分野のコンポーネントからなり、満点は1.000です。まあ、さまざまなメディアで広く報じられているところですし、今さらいうべき言葉もないのですが、一昨年2023年には満点で世界のトップだった教育分野も、昨年2024年は世界の47位に後退し、とうとう今年2025年は66位にまで下がっていますし、上のレーダーチャートから明らかなように、政治分野と経済分野のスコアが特に悪いことは明らかです。政治分野は満点1.000に対してわずかに0.085だったりします。学校の100点満点のテストでいえば、わずかに8点とか、9点なわけです。私の勤務する大学では単位は認められません。その意味では、経済分野も100点満点の61点ですから、60点を必要とするので単位所得はギリギリです。なお、私の方で時系列データをチェックし、G7各国のスコアを約20年間に渡ってプロットしたのが下のグラフです。一番下で底ばっているのが日本であり、20年間でほとんど改善が見られず、G7各国の中で最低のポジションをキープしているのが見て取れます。

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