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2025年7月31日 (木)

国際通貨基金(IMF)の「世界経済見通し 改定」やいかに

昨日、国際通貨基金(IMF)から「世界経済見通し 改定」World Economic Outlook Update が公表されています。もちろん、pdfの全文リポートもアップロードされています。まず、ヘッドラインとなり成長率見通しのテーブルをIMFのサイトから引用すると下の通りです。

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まず、副題は Global Economy: Tenuous Resilience amid Persistent Uncertainty となっていますが、ほぼほぼすべての国や地域で成長率見通しは上方改定されています。例えば、世界経済の成長率見通しは2025年+3.0%と、前回の4月時点の見通しから+0.2%ポイント上方修正されています。日本の成長率見通しも+0.7%と4月時点から+0.1%ポイント上方修正されていたりします。主たる要因は "This reflects stronger-than-expected front-loading in anticipation of higher tariffs; lower average effective US tariff rates than announced in April; an improvement in financial conditions, including due to a weaker US dollar; and fiscal expansion in some major jurisdictions." ということになりますが、何といっても、トランプ関税が日本語でいうところの「マシだった」ことに尽きる気がします。トランプ関税発効期限である8月1日を前にして、世界経済の大きな不確実性が改善された気がします。下のグラフは全文リポートの Figure1. Tariffs and Global Uncertainty を引用しています。米国の関税率が切り下げられて、不確実性がやや moderate になったように見えます。

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目を国内に転ずると、まず、本日は月末ということで、経済産業省から鉱工業生産指数(IIP)商業販売統計が公表されています。これらは、いずれも6月の統計です。また、内閣府から7月の消費者態度指数が公表されています。まず、IIP統計のヘッドラインとなるIIP生産指数は季節調整済みの系列で前月から+1.7%の増産でした。日経・QUICKによる市場の事前コンセンサスでも、ロイターの記事でも、6月の生産は減産との市場の事前コンセンサスでしたから、実績の+1.7%の増産はやや上振れた印象です。自動車は減産した一方で、半導体メモリや航空機部品の増産が補ったという形のようです。経済産業省では基調判断を「一進一退で推移している」に据え置いています。続いて、商業販売統計のヘッドラインとなる小売業販売額は、季節調整していない原系列の統計で前年同月比+2.0%増の12兆9660億円を示し、季節調整済み指数は前月から+1.0%の上昇となっています。季節調整済指数の後方3か月移動平均は前月から+0.3%上昇し、基調判断は「一進一退」で据え置かれています。続いて、消費者態度指数は前月から▲0.8ポイント低下して33.7を記録しています。基調判断は「持ち直しの動き」で据え置かれています。これら経済指標のグラフは省略します。

最後の最後に、昨日から開催されていた日銀の金融政策決定会合では政策金利の据え置きを決定しています。無担保コール翌日物金利の誘導目標は0.5%で維持されています。ただ、「展望リポート」では今年2025年の物価上昇見通しが大きく上方修正されています。制作委員の大勢見通しを「経済・物価情勢の展望 (2025年7月)」から引用すると以下の通りです。

     
  実質GDP消費者物価指数
(除く生鮮食品)
(参考)
消費者物価指数
(除く生鮮食品・エネルギー)
 2025年度+0.5 ~ +0.7
<+0.6>
+2.7 ~ +2.8
<+2.7>
+2.8 ~ +3.0
<+2.8>
 4月時点の見通し+0.4 ~ +0.6
<+0.5>
+2.0 ~ +2.3
<+2.2>
+2.2 ~ +2.4
<+2.3>
 2026年度+0.7 ~ +0.9
<+0.7>
+1.6 ~ +2.0
<+1.8>
+1.7 ~ +2.1
<+1.9>
 4月時点の見通し+0.6 ~ +0.8
<+0.7>
+1.6 ~ +1.8
<+1.7>
+1.7 ~ +2.0
<+1.8>
 2027年度+0.9 ~ +1.0
<+1.0>
+1.8 ~ +2.0
<+2.0>
+2.0 ~ +2.1
<+2.0>
 4月時点の見通し+0.8 ~ +1.0
<+1.0>
+1.8 ~ +2.0
<+1.9>
+1.9 ~ +2.1
<+2.0>

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