GDPギャップと潜在成長率
やや旧聞に属するトピックながら、1~3月期GDP統計速報2次QEの公表後、6月17日に今週の指標1381として、「2025年1-3月期GDP2次速報後のGDPギャップの推計結果について」が公表されています。公表されているデータからGDPギャップと潜在成長率をプロットすると下のグラフのようになります。

昨年11月発行の紀要論文 "Estimating Output Gap in Japan: A Latent Variable Approach" において、GDPと物価上昇率からGDPギャップを状態空間表現して解いてみましたので、GDPギャップについてはそれなりにマクロエコノミストとして興味を持って観察しています。
GDPギャップを見る限り、1980年代後半のバブル経済から最近まで、山も谷も下方にシフトしている可能性があります。バブル経済崩壊後の谷の深さよりも、いわゆる「リーマン・ショック後の谷の方が深く、さらに、コロナ・ショック後の谷はもっと深い、という推計結果となっているように見受けられます。同様に、山も低くなってきているのが観察されます。昨年来の日銀による金利引上げは、GDPギャップのマイナス幅がかなり縮小し、プラスの需要超過に近づいていることから、フォワードルッキングにこのまま需要超過に進むと考えれば、一応の理由がないわけではないとも考えられます。ただ、おそらく、山も低い結果に終わる可能性が高く、そこまで金利引上げに執着しなくともよかろうという気もします。はい、強くします。
| 固定リンク


コメント