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2025年7月11日 (金)

レジ袋の禁止や有料化はプラスチックゴミ削減に有効なのか?

世界的に権威ある学術誌 Science に "Plastic bag bans and fees reduce harmful bag litter on shorelines" と題する調査論文が掲載されており、レジ袋ゴミが25-47%減少したと報告されています。まず、論文の引用情報は以下の通りです。

New York Times の記事 "Banning Plastic Bags Works to Limit Shoreline Litter, Study Finds" を見ると、Ocean Conservancy という団体と協力して 45,067 地点の海岸清掃=shoreline cleanups のデータを収集したそうです。レジ袋の禁止や課税=plastic bag bans and taxes といった形で、何らかのレジ袋政策=plastic bag policy がある地域ではない地域に比べて清掃の際に収集されたレジ袋のゴミが25-47%減少したと報告されています。論文から、レジ袋政策の発動をはさんだ期間のレジ袋ゴミの量を比較した Fig. 2. The effects of bag policies on plastic litter を引用すると下の通りです。

photo

レジ袋ゴミの減少は、あくまで、清掃の際に回収されたゴミに占めるレジ袋の割合=as a share of total items collected at cleanups が25-47%減少したということですので、絶対量としてのレジ袋ゴミの減少がもたらされているかどうかは、私が読んだ限り不明というしかないのですが、動物に絡まった影響= Entangled animals についても、レジ袋政策により統計的に有意に減少しているという結果も Fig. 5. Entangled animals で報告されています。

今まで、私は授業で環境省のサイトにある「レジ袋有料化 (2020年7月開始) の効果」を使ってレジ袋削減を定量的に学生諸君に説明していたのですが、コチラも使うことを考え始めたいと思います。

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