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2025年10月 6日 (月)

ノーベル賞ウィークが始まる

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本日の生理学・医学賞、明日の物理学賞から、ノーベル賞ウィークが始まりました。来週月曜日はわつぃの専門分野であるノーベル経済学賞の発表があります。
そのノーベル賞ウィークを前に、科学部門ですから、文学賞と平和賞を除く4部門について、クラリベイト引用栄誉賞 Clarivate Citation Laureates 2025 が明らかにされています。本日の生理学う・医学賞、また、物理学賞や化学賞などは私にはサッパリ理解できませんので、経済学賞のみ注目しておくと以下の通りです。

nameaffiliationmotivation
David AutorMIT, United Statesfor for seminal analysis of wage structure, earnings inequality, educational advance, and technological change
Lawrence F. KatzHarverd University, United States
Marianne BertlandUniversity of Chicago Booth School of Business, United Statesfor joint research on racial discrimination, corporate governance, and other aspects of labor economics determined by psychology and culture
Sendhil MullainathanMIT, United States
Nicholas BloomStanford University, United Statesfor analyzing the impact of economic and political uncertainty on investment, employment and growth

このように並べられると、オーター教授とカッツ教授の研究が有力かな、という気がします。どうでもいいことながら、一昨年2023年に男女の賃金格差でノーベル経済学賞を受賞したゴルディン教授とカッツ教授はご夫婦ではなかったか、と私は記憶しています。間違っているかもしれません。あしからず。オーター教授とカッツ教授のAIを含むスキル偏重型の技術進歩が賃金、特に、不平等にどのような影響を及ぼしたかについての研究は広く参照されているところです。例えば、昨年2024年7月に取りまとめられた内閣府『世界経済の潮流』ではサブタイトルが「AIで変わる労働市場」ということで、こういった研究成果が大きく取り入れられています。
ただ、私の専門分野は時系列分ですので、私の勝手な思い込みで、その方面の権威であるカリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)のジェームズ D. ハミルトン教授を推したい気がしています。来週月曜日10月13日に公表される予定です。

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コメント

相変わらず京大出身者はすごいですね。フロンティアスピリッツがあるのでしょう。二人の受賞、めでたいことです。

投稿: kincyan | 2025年10月 9日 (木) 07時18分

>kincyanさん
>
>相変わらず京大出身者はすごいですね。フロンティアスピリッツがあるのでしょう。二人の受賞、めでたいことです。

そうですよね。
坂口先生も北川先生も、どちらも京大OBです。
でも、スーパーカミオカンデから物理学賞は東大も多くなり、研究費の威力を見せつけられています。
それにしても、今年も村上春樹さんは残念でした。

投稿: ポケモンおとうさん | 2025年10月10日 (金) 13時36分

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