2020年6月22日 (月)

第一生命経済研のリポート「インドネシア: 中銀は『財政ファイナンス』を厭わず政策運営はギャンブルの様相」やいかに?

先週金曜日の6月19日付けで、第一生命経済研から「インドネシア: 中銀は『財政ファイナンス』を厭わず政策運営はギャンブルの様相」と題するリポートが明らかにされています。先週木曜日の6月18日には同じ第一生命経済研のチリに関するリポートを取り上げましたし、何となく、やっぱり、3年間を過ごしたその昔の赴任地の状況は気にかかるものです。ということで、やっぱり、第一生命経済研のリポート、インドネシアに関するリポートを取り上げておきたいと思います。

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リポートから図1 新型肺炎の新規感染者数と死亡者数(累計)の推移 を引用すると上の通りです。先週木曜日に取り上げたチリと同じように、赤い折れ線グラフの死亡者数は累計ですので右肩上がりなのは当然としても、感染者数も一向に終息しそうな気配すら見られません。従って、我が家が3年間滞在した首都ジャカルタでは非常事態宣言を発令して移動制限や娯楽施設の閉鎖、公共交通機関の利用制限及び罰則付きの行動制限措置などロックダウンに加えて、ラマダン明けの帰省や国内外への旅行が禁止されるなど、国内外を対象に移動制限を課す措置が実施されました。今年のラマダンは4月下旬から5月23日の日没で明けたんではないかと記憶しています。
しかし、上のグラフに見られるように、5月下旬から6月上旬に感染者数の増加ペースが落ちたのを捉えて、6月初めから行動制限措置が一部緩和されたほか、中旬にはショッピングモールの営業が再開されるなど、経済活動の正常化を始めてしまい、移動の活発化を受けて足下の感染者数の拡大ペースはむしろ加速してしまったとのことです。その上で、リポートのタイトルにあるように、中銀が大幅な金融緩和策を取っているんですが、このあたりの評価は私とリポートではかなり異なるので、論評は控えておきます。

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2020年6月18日 (木)

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)になすすべなしのチリはどうなるのか?

私が在チリ大使館の経済アタッシェをしていたのは1991-94年ですから、もう30年近くも昔のことなんですが、そのころからチリは経済的には「中南米の優等生」とされていました。私のような左派・リベラルのエコノミストには決して快くはありませんでしたが、アジェンデ政権をクーデタで倒したピノチェト大統領のもとにシカゴ学派のエコノミストが集まって、ジャーナリストのナオミ・クライン女史のいうところの「惨事便乗型資本主義」でもって、メチャメチャな経済運営をしながら、銅という天然資源に恵まれて順調な経済発展を続けて来ました。
長らく、チリ経済についても注目されてこなかったのですが、一昨日の6月16日第一生命経済研から「チリ: 感染『第2波』直撃もなす術なし、事態収束の見通しはみえず」と題するリポートが出ていることを知りました。すなわち、昨年10月の地下鉄料金引上げをきっかけとした反政府デモが激化し、11月のAPEC首脳会議の開催が放棄された、ところまでは知っていましたが、加えて、12月のCOP25も開催できず、国際的な信認を失墜していた上に、さらにさらにで、世界を覆った新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の抑え込みにも失敗し、リポートでは、「中南米で政治の流動化が懸念される上、チリがその発火点となる可能性にも注意が必要である。」とすら指摘されています。

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チリでは3月にCOVID-19感染者が確認され、政府は感染封じ込めに向けて国境封鎖のほか市民の移動制限を実施した結果、4月下旬にはピニェラ大統領が「感染拡大のピークは過ぎた」と発言して外出制限の解除に踏み切ったんですが、外出制限が解除されたことで5月から感染者数が急拡大したため、再び5月中旬に首都サンティアゴなどを対象に強制的な外出制限を課す事実上のロックダウン措置を取ったものの、その後も感染拡大が収まっていません。上のグラフの引用元である第一生命経済研のリポートでは、タイトルでもそうなっていて、「第2波」と考えているようですが、私のようなシロートが上のグラフを見る限り、そもそも第1波も終わっていないのではないのか、とすら思えます。例えば、チリの累積の感染者数は約18万人と中南米地域ではブラジルの約89万人、ペルーの約23万人に次いで3番目となっていますが、ブラジルなんぞとは人口規模がケタ違いですから、人口対比では突出しています。
しかも、本格的な夏に向かう我が国などの北半球と違って、チリなどの南半球はこれから気温が下がって冬に向かい、まあ、日本でいえばインフルエンザが流行したりするシーズンに入るわけです。私が滞在したのは30年近く前のことですが、50年前の1970年9月の大統領選挙ではアジェンデ大統領が当選し政権に就いた歴史を考えれば、今年は50周年に当たります。果たして、チリはどこに向かうのでしょうか?

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2019年8月18日 (日)

アジア開発銀行による気候変動と災害のインフォグラフィックス!

昨週半ばに、大型の台風10号クローサが西日本を縦断した後、北海道にも接近しました。昨日今日と東京都心、すなわち、気象庁のある大手町でも最高気温が35度を軽く超えると報じられており、災害級の猛暑となっています。もっとも、ひと月ほど前、梅雨が長引いていた時期には、「冷夏が日本経済に及ぼす影響」なんて、今から後知恵で考えればアサッテの方向のリポートを出したシンクタンクもあり、私は軽く無視していたりしました。私が統計局に出向して消費統計を担当していた折など、猛暑は消費を喚起するひとつの要因と考えられていたんですが、今年の猛暑は、それほど長期間続くとは思えないものの、ひょっとしたら、日本経済にはマイナスではないのか、という気すらします。私ははなはだ専門外ながら、これも地球環境問題、気候変動のひとつの帰結なのか、と思わないでもありません。

ということで、アジア開発銀行(ADB)から、アジア太平洋地域における気候変動と災害 Climate Change and Disasters in Asia and the Pacific と題するインフォグラフィックスが明らかにされていて、以下の引用のような解説が加えられています。

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Climate change and disasters threaten the long-term sustainability of development in Asia and the Pacific. The region has experienced a significant increase in the number, intensity, and impact of extreme weather events such as tropical cyclones, floods, droughts, and heat waves. Geophysical hazards, including earthquakes and tsunamis, have also caused significant loss of lives and economic damage.

日本や韓国を除いたアジア新興国・途上国は、一般に緯度が低く、それだけに気温が高くて暑さが厳しいのは容易に想像されるところであろうと思います。引用した解説にも、サイクロンや洪水、干ばつといった災害と並べて、「熱波」heat waves という表現があり、20年近く前まで一家でインドネシアの首都ジャカルタにいた時のことを思い出してしまいました。ちょうど今ごろ、7~8月は「草木も枯れる」といわれたジャカルタの乾季の中でも、暑さのピークだったような記憶があります。でも、我が家がいたころには、ジャカルタで35度を超える日はほとんどなかったんではないかと思います。

どうでもいいことながら、久し振りに、海外生活の思い出のブログに分類しておきます。

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2017年4月 2日 (日)

チリからのワイン輸出の大半は我が国へ!

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金曜日の3月31日付けのチリの首都サンティアゴで発行されている高級日刊紙 El Mercurio で、今年1-2月のスパークリング・ワイン輸出の記事が出ていました。上のグラフは El Mercurio のサイトから引用しています。"vinos spumantes" ですから、いわゆるスパークリング・ワインです。そして、記事では今年のスパークリング・ワイン輸出は+30%増が見込める、という気に早い予想で、上のグラフはスパークリング・ワインだけですが、スパークリングでないものも含めて、チリからのワイン輸出の大きな部分は日本向けです。私が在チリ日本大使館に勤務していたのは、25年ほど前の1990年代の前半ですが、そのころはチリ・ワインの日本向け輸出がようやく始まったばかりでした。今年は日本の景気も回復基調にあり、チリからのワイン輸入も増加するのかもしれません。私は50代後半の最近になって少し酒を飲むようになり、チリ・ワインも楽しんでいます。

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2015年10月 2日 (金)

ほぼ完全雇用を示す雇用統計から次の段階の労働市場を見通す!

本日、雇用統計、すなわち、総務省統計局の失業率や厚生労働省の有効求人倍率などが公表されています。失業率は前月から0.1%ポイント上昇して3.4%を記録した一方で、有効求人倍率は前月から+0.02ポイントさらに上昇して1.23に達しています。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

求人倍率23年ぶり高水準、8月1.23倍 失業率3.4%
厚生労働省が2日発表した8月の有効求人倍率(季節調整値)は前月から0.02ポイント上昇して1.23倍だった。1992年1月以来、23年7カ月ぶりの高水準となる。一方、総務省が同日発表した8月の完全失業率(同)は3.4%で前月より0.1ポイント上昇した。同省はよりよい条件の仕事を探す人が増えた影響とみており「雇用情勢は改善傾向で推移している」と判断している。
有効求人倍率は仕事を探す人1人に対し、企業から何件の求人があるかを示す。8月は企業の求人が増え、有効求人数は235万3699人で前月から2.2%増えた。これに対し、有効求職者数は194万3130人で0.7%の増加にとどまった。
新たな求職の申込件数は41万8392件と前年同月より4.0%減った。一方で新規求人数は前年同月より4.9%多い81万6451人に増え、企業にとって採用が難しい状況が続いている。
主要産業別でみると、宿泊・飲食サービス業(前年同月比で13.4%増)や教育・学習支援業(同8.3%増)などで新規求人数が増えた。
働ける人のうち、職に就かずに仕事を探している人の割合を示す8月の完全失業率は前月より0.1ポイント上昇した。よりよい条件の仕事を求めて自発的に離職する人が前月より4万人増えており、総務省は「景気回復に伴う内容で、悪いものではない」と説明している。

いつもながら網羅的によく取りまとめられた記事だという気がします。続いて、雇用統計のいつものグラフは以下の通りです。上のパネルから順に、失業率、有効求人倍率、新規求人数をプロットしています。いずれも季節調整済みの系列であり、影を付けた部分は景気後退期です。

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まず、失業率について見ると、単純に公表されている完全失業者数と労働力人口から割り算してもう少し桁数を詳しく計算すると、7月の失業率が3.334%で8月が3.394%となります。労働力人口が変化ない中で失業者数が4万人増加し、しかも、引用した記事にもある通り、条件のいい職を求めての自発的離職が4万人増なんですから、8月の失業率の上昇については何ら悲観的に見る必要はありません。有効求人倍率はさらに上昇して1992年バブル経済崩壊直後の水準に達しています。一番下のグラフの新規求人も増加しており、雇用の先行指標ですから、この先もしばらく雇用は堅調な推移を続けそうです。
失業率の水準に照らし合わせて、もちろん、有効求人倍率も考えれば、労働市場はほぼ完全雇用の状態にあると私は考えています。人手不足の状態ともいえます。ですから、賃金が上昇したり、非正規雇用から正規雇用へのスイングが生じたりし始めるんではないかと期待しているところ、2013年1月から総務省統計局の労働力調査で月次の統計を取り始めた正規・非正規雇用の状況については、まだ、非正規雇用が減って正規雇用が増えるような変化は生じているようには見えません。来週月曜日の毎月勤労統計の賃金統計なども参照したいと思います。

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2015年2月 2日 (月)

チリのカトリック教徒はフランシスコ法王をどのように見ているか?

私は1990年代前半に南米チリの首都サンティアゴにて3年間の独身生活を日本大使館勤務の経済アタッシェとして過ごし、さらに、2000年から3年間家族4人でジャカルタに赴任しています。宗教的なマジョリティでいえば、チリはカトリック教国でインドネシアはイスラム教国です。ということで、2年ほど前の2013年3月14日付けのエントリーでは、カトリックの法王に南米アルゼンティン出身フランシスコ1世が就任したことを取り上げましたが、クリスマスからこの年末年始にかけて海外の友人と旧交を温めていたところ、フランシスコ1世は必ずしもチリで評判が高くない、と聞き及んでしまいました。知り合いが証拠として示すに、このブログでも時折取り上げているピュー・リサーチ・センターによるフランシスコ法王のイメージ調査の結果 Pope Francis' Image Positive in Much of World を知りました。昨年12月11日付けで発表された古い情報ですが、なかなか興味深い内容を含んでいますので、簡単に取り上げたいと思います。

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まず、上のグラフはピュー・リサーチのサイトから引用していますが、フランシスコ法王は世界から概して好意的に受け止められているようです。もちろん、好意にも濃淡はあり、カトリックに限らずクリスチャンが多い欧米からはより好意的な見方が示される一方で、中東では見方が拮抗しています。宗教的な人口構成が違うんですから、この程度の差は当然に生じ得ると考えるべきです。

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次に、上のグラフはピュー・リサーチのサイトから引用していますが、今度の結果は地域別ではなく国別にカトリック教徒と非カトリック教徒に分けて結果が示されています。当然ながら、どの国でもカトリック教徒からはより好意的に、非カトリック教徒からはそれほど好意的ではなく見られている法王ですが、その差が大きい順にソートしてあります。私が着目したのは、一番左の列で、カトリック教徒の間でのフランシスコ法王の見方であり、好意比率が80%を下回っているのはチリとガーナだけだったりします。法王の出身国であるチリの隣国アルゼンティンではこの表の中で最高スコアの98%をたたき出しているんですが、その隣国のチリではガーナに次いで低い比率を示しています。長らくチリに外交官として暮らした経験から、もちろん、長大な国境線を有する両国では国境紛争も絶えませんし、チリ人の隣国アルゼンティンに対する何らかのコンプレックスというか、必ずしも友好的でない感情が、ここに出てしまっているのではないか、と感じずにはいられません。

島国の日本ではなかなか想像しがたく、長い国境をもって接する大国でしか見られないとは思いますが、とても興味深い近隣国への感情だという気がします。

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2015年1月28日 (水)

博報堂「アジア14都市における和食・日本酒・緑茶の浸透度 (経験度)」にみる和食の経験度やいかに?

ひと月余り前の昨年2014年12月19日付けのこのブログのエントリーでホットペッパーによるアンケート調査を取り上げ、日本食を楽しむことが我が国への観光のひとつの眼目になっているとの結果を紹介しましたが、一昨日の1月26日に博報堂から観光で日本に来る外国人ではなく、主としてアジア各国の現地における日本食事情に関するリポート「アジア14都市における和食・日本酒・緑茶の浸透度 (経験度)」が公表されています。まず、博報堂のサイトから調査結果のポイントを3点引用する以下の通りです。

アジア14都市における和食・日本酒・緑茶の浸透度 (経験度)
  1. 食べたことがある和食は寿司がダントツ1位。次いで高いのはラーメンと天ぷら。
    和食経験は台北、香港、ソウルが突出。次いで高いのはシンガポールとメトロマニラ。
  2. 日本酒経験はアジア12都市計12.5%にとどまるものの、香港とソウルは40%前後。
  3. 緑茶の飲用経験は、アジア14都市計で52.2%。
    台北、香港、中国3都市、ソウルは70%以上。バンコクとシンガポールは60%強。

と言うことで、今夜のエントリーではこの博報堂の調査結果と全文リポートのpdfファイルから図表を引用しつつ、簡単に紹介したいと思います。

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まず、上のグラフはアジア14都市における食べたことのある和食に対する回答結果です。寿司が群を抜いてトップになっていますが、12月19日付けのエントリーで取り上げたホットペッパーの調査結果と整合的に、ラーメンが2位に食い込んでいます。また、12月19日付けのエントリーでは11位に焼きうどんが入っていたんですが、博報堂の調査結果ではうどんが堂々の4位となっています。なぜか、カレーライスは入っていません。選択肢に入れ忘れたのかもしれないと勘ぐったりしています。都市別に見ると、食べたことのある和食メニューの合計値で、台北、香港、ソウルが突出しており、シンガポールとメトロマニラの東南アジア都市がこれに続いています。

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次に、上のグラフは、最近3か月間に日本酒を飲んだことがあるかどうかとの問いの結果です。アジアからは12都市にとどまっており、宗教上の理由からジャカルタとクアラルンプールは除かれています。また、シンガポールの一部も入っていません。イスラム教は飲酒を禁じているからです。1位香港、2位ソウル、3位台北は和食の経験度でもトップスリーでしたから、日本の食文化を広く取り込んでいるのかもしれないと受け止めています。

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最後のグラフは、最近1年間の緑茶の飲用経験を問うた結果です。なぜか、日本酒が最近3か月で、緑茶が1年なんですが、この期間の設定は私にはよく理解できません。それはともかく、緑茶については中国系の都市が上位を占めています。これは分かる気がします。アジアの都市ではないんですが、ニューヨークとサンパウロに着目すると、日本酒ではサンパウロのほうが経験度が高かったんですが、日本酒ではニューヨークが逆転して3人に1人とかなり割合が高くなっています。最近の流行だったりするんでしょうか?

1月20日に政府観光庁から発表された「訪日外国人消費動向調査」によれば、2014年における1人当たり訪日外国人旅行消費額は前年比+10.7%増の15万1,374円、また、その総額は前年比+43.3%増の2兆305億円と推計され、どちらも過去最高額と推計されています。私は日本が世界に誇る文化はアニメであり、すなわち、ドラえもん、ポケモン、ガンダム、ジブリ作品だと長らく思っていたんですが、日本の食文化もアジアや世界の売れ筋なのかも知れません。あんまり関係ありませんが、久し振りに「海外生活の思い出の日記」に分類しておきます。

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2014年10月17日 (金)

JETRO から Santiago Style が発行される!

これまた、やや旧聞に属する話題ながら、10月9日に日本貿易振興機構(JETRO)から Santiago Style が公表されています。2011年4月にも発行されていますので、その改訂版ということになろうかと思います。私は1991年3月から1994年4月まで、3年余りに渡ってサンティアゴにある日本大使館の経済アタッシェを務めた経験があり、当然ながら、チリの首都サンティアゴに3年余り住んでいました。もう20年も昔の結婚前の海外赴任ですが、それなりに懐かしく感じられます。以下に表紙とコンテンツのページを画像として引用しておきます。

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私が住んでいたころのサンティアゴはホントに田舎町そのもので、1991年3月の赴任時に空港から大使館に移動する際、高速道路の側道をのんびりと馬車が通っており少し驚きましたし、3年間の赴任の最後の1994年にサンティアゴで3軒目のマクドナルドが自宅の近くにオープンして大いに感激した記憶があります。東京に帰任すると、マクドナルドなんて駅ごとにあって何の有り難味もありませんでしたが、サンティアゴではクリスマスなどでいっせいにお店が閉まる時期が年に何回かありながら、マクドナルドだけはほぼ常に開店してくれていて、私のような独身者の食事にとても有り難かったのを思い出します。

久し振りに「海外生活の思い出の日記」に分類しておきます。

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2014年2月 8日 (土)

東京では、というか、全国的に大雪!

今日は朝から、ものすごい大雪でした。7時のNHKニュースでは「東京では16年振りの大雪」と表現していました。ということは、我が家の下の倅にとっては、人生で最大の大雪なのかもしれないと思ったりしてしまいました。
私の海外生活は、公式には、南米チリの首都サンティアゴで大使館勤務の経済アタッシェとインドネシアの首都ジャカルタでの開発援助で国家開発庁での計量モデルの経済協力、ということになっていて、サンティアゴは南緯を北緯に引き直せば、ほぼ福岡並みということで、雪はほとんど降りませんでしたし、ジャカルタは南緯7度ですから赤道直下の熱帯です。もちろん、雪は降りません。ただし、短期間で海外勤務にはカウントしていないながら、バブル真っ最中の1989年の冬は2か月ほど米国の首都ワシントンで連邦準備制度理事会 (FED) のリサーチ・アシスタントをして、やっぱり、計量モデルをオペレーションしていた経験があります。
さすがに、2月の米国東海岸は寒かったです。私は毎日のようにABCのニュースと天気予報を見ていたんですが、華氏を摂氏に換算すれば、最高気温が0度に届かず、すなわち、1日中氷点下で、最低気温はマイナス20度近くある日もめずらしくありませんでした。ウィスコンシン通りから少し入ったジョージ・タウンに住んで、ウィスコンシン通りの先にあるメリーランド州のフレンドシップ・ハイツとワシントン市内のダウンタウンを結ぶバスで FED に通勤していました。ウィスコンシン通りは北に向かって緩やかに上り坂になっている、というか、南のポトマック川に向かって下り坂になっているんですが、メチャメチャ寒くて路面が凍結した朝に、まったくコントロールの効かない自動車がゆっくりと回転しながら南に滑って行くという恐ろしい場面も見たりしました。たぶん、人生で最大に寒かった日のうちのひとつの体験だったのかもしれないという気がします。また、私は手が小さいので手袋を重ねてはめていたことを覚えています。手袋なしでの外出は考えられませんでした。なお、寒い冬の気候とは何の関係もないんですが、ちょうど私がワシントン勤務をしているころ、官庁街のフォギー・ボトム近くにタワー・レコードが出来て、リサーチ・アシスタント仲間で繰り出した記憶があります。

どうでもいいことながら、とても久し振りに、「海外生活の思い出の日記」に分類しておきます。

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2013年3月14日 (木)

カトリックの新法王は初めてラテンアメリカからアルゼンティン人のフランシスコ1世がコンクラーベで選出される

広く報じられているところですが、カトリック聖職者の最高位である法王ベネディクト16世が前月限りで退位し、新たな法王を選出するコンクラーベがバティカンで開催されていたところ、昨日、白い煙が上がり新しい法王が決まりました。長い歴史で初めてラテンアメリカから、ブエノスアイレス大司教のホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿が第266代法王に選出され、フランシスコ1世と名乗ることが発表されました。まず、NHKオンラインのサイトから記事を最初の5パラだけ引用すると以下の通りです。

新法王はフランシスコ1世
新しいローマ法王を選ぶ選挙、コンクラーベでは、日本時間14日午前3時過ぎに法王が選出されたことを示す白い煙が上がり、アルゼンチン出身のホルヘ・ベルゴリオ枢機卿が第266代のローマ法王に選ばれ、フランシスコ1世と名乗ることになりました。
新しい法王に選ばれたフランシスコ1世は、アルゼンチンの首都ブエノスアイレス出身の76歳。中南米出身の法王が誕生するのは、バチカン史上初めてです。
フランシスコ1世は、1997年にブエノスアイレスの大司教に就任したあと、2001年に2代前のヨハネ・パウロ2世から枢機卿に任命されました。
フランシスコ1世は、日本時間午前4時半ごろ、バチカンのサンピエトロ大聖堂のバルコニーに姿を見せ、集まった数万人の人々を前に手を振ったあと、「世界全体の友情と愛と信頼のために祈りをささげ、実りある旅を続けることができることを期待したいと思います」と述べました。
日本時間13日未明に始まった今回のコンクラーベは、開始から2日目に新しい法王が選出される結果となりました。

私は南米の大使館に経済アタッシェとして3年間勤務した経験があります。その間、宗教的な儀式の一例として、葬式にも結婚式にも出席した記憶があります。すべてカトリック様式でした。ちなみに、ジャカルタに駐在していた際にはイスラム教の結婚式に招待されたことがあります。それはさて置き、中南米のカトリック事情を明らかにする画像を Pew Research Center から2枚ほど引用しておきたいと思います。まず、Geography of the Conclave: Where Do the Cardinals Come From? と題する記事の画像は以下の通りです。欧州に比べてラテンアメリカは信者数と枢機卿のバランスが偏っていることが読み取れます。

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次に、Conclave Elects Pope Francis と題する記事の画像は以下の通りです。特に、フランシスコ1世の出身地であるアルゼンティンに焦点を当てています。

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ラテンアメリカからの法王選出となれば、何といっても、ガルシア・マルケスの『百年の孤独』が思い出されます。我々は歴史的な瞬間に立ち会ったのかもしれません。やや無理やりに、「海外生活の思い出の日記」に分類しておきます。

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